法制史研究 31号 (1981年)
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 【論 説】
石井良助日本法制史における「すぶ」(統ぶ)の意義――日本法制史の基本的体系――1
伊藤貞夫古典期アテネのフラトリア――その入籍規定をめぐって――35
 【叢 説】
桜井光堂山嶋立国制度における古代的統治原理と領域形成の方式――周防の国を中心として――61
小柳春一郎穂積陳重と旧民法――「民法原理」講義を中心に――105
坂東行和イギリス憲法学における法制史的研究への要請――「議会主権」理論の場合――137
 【学会動向】
河上倫逸マックス・プランク・ヨーロッパ法史研究所の近況――ドイツ近代法史研究の一動向――169
 【書 評】
大竹秀夫杉山晴康 日本法史概論202
高柳真三石井良助 日本相続法史――法制史論集五――203
鎌田浩平松義郎監修・京都大学日本法史研究会編 近世法制史料集 全五巻・中澤巷一監修・京都大学日本法史研究会編 藩法史料集成207
藤原明久双川喜文 近世の土地私有制210
坂井雄吉國學院大学日本文化研究所編 近代日本法制史料集 第一−三巻213
齊川眞小林宏 日本律の成立に関する一考察216
水戸部正男大饗亮 本所考219
山陰加春夫岡邦信 鎌倉幕府に於ける地方監察の使節について221
上横手雅敬棚橋光男 院政期の法――中世法史上に於けるその位置――223
安田元久羽下徳彦 以仁王〈令旨〉試考・平泉隆房 以仁王令旨考225
植田信広松尾剛次 中世非人に関する一考察――西大寺流による非人支配――228
大饗亮水戸部正男 公家新制よりみたる鎌倉幕府の成立230
後藤正人荒井貢次郎 伊豆諸島・新島流人の行刑資料的考察――「流人覚」収録の賤民等の場合――232
吉田正志大竹秀夫 幕府法の一季居奉公禁制233
高木侃鎌田浩 江戸時代離婚法の再検討――いわゆる夫専権離婚制への疑問――235
井ヶ田良治前田正治 相給村の一考察――越後国刈羽郡坂田村「難渋出入」をめぐって――237
荒井貢次郎牧英正 安永期以降における幕府の身分政策について239
水林彪山中永之佑 幕末、維新期における紀州和歌山藩の兵制改革と人民241
山中永之佑加藤英明 領事裁判の研究――日本における――(一)(二)完243
利谷信義近藤佳代子 明治民法施行前の廃戸主制度と「家」245
石塚英夫中山勝 熊本藩における「清律例彙纂」訓訳経緯とその意義――明治初期刑法に与えた清律例の影響を中心として――246
熊谷開作浜口秀夫 近世的所持の制度から近代的所有権制度へ――特に奥熊野の年山所持について――248
大庭脩奥野彦六 徳川幕府と中国法250
宮坂宏島田正郎 清末における近代的法典の編纂――東洋法史論集 第三――252
伊藤道治松丸道雄編 西周青銅器とその国家256
瀧川政次郎東京大学東洋文化研究所刊 特集「律令制の比較史的研究のために」(『東洋文化』六〇号)259
古賀登太田幸男 商鞅変法の再検討・補正263
堀敏一越智重明 六朝の良・賤をめぐって265
梅村恵子滋賀秀三 唐律令における「婦人」の語義――梅村恵子氏の批判に答えて――267
池田温山本達郎 敦煌発見大暦四年手実に見える地段の記載270
島田正郎岡野誠 北京図書館蔵宋刻律一二巻音義一巻簡介272
福島正夫今掘誠二 中国の成文法と「生きた法」――根強い共同体の伝統定着にはイバラの道――273
三浦澄雄三浦弘萬 ゲルマン経済・社会・文化の史的研究275
東出功城戸毅 マグナ・カルタの世紀――中世イギリスの政治と国制 一一九九−一三〇七――278
石部雅亮H・コーイング著・佐々木有司編訳 ヨーロッパ法史論282
宇都宮純一種谷春洋 近代自然法学と権利宣言の成立――ビュルラマキ自然法学とその影響に関する研究――284
石川武村上淳一 ゲルマン法史における自由と誠実287
一柳俊夫古林祐二 情報化社会における法史学――古代ギリシア法研究 第四巻――291
原田俊彦吉野悟 ローマ家族の原理的構造294
小菅芳太郎西村隆誉志 ローマ共和政後期におけるアクィーリウス法―― Gai.3,217 をめぐって――295
林信夫長谷川博隆 politor 考――ローマ農業と自由労働者・各論T――298
森義信佐藤彰一 八・九世紀セプティマニア・スペイン辺境領のヒスパニア人をめぐる国制・社会状況(一)(二)完299
西川洋一山田欣吾 「ドイツ国」のはじまり――レーグヌム・テウトニクムの概念の出現と普及をめぐって――301
若曽根健治同 ヒルデスハイム司教座聖堂参事会の人的構成303
若曽根健治小野善彦 一三一一年のオットーの特権付与状について――ラント・下バイエルンの身分制的国制の発展における意義――・同 太公領と部分ラント――中世末期のバイエルン――306
小野善彦服部良久 中世下オーストリアにおけるマルクトの成立310
松垣裕国方敬司 一三世紀末ハンドレド裁判集会・その制度と機能―― Highworth ハンドレド裁判文書の分析312
海原文雄深尾裕造 チューダー期イングランド法学の形成とその展開過程――コモン・ロー法学史試論――(一)〜(四)完314
小山昇塙浩 フランス民事訴訟法史研究序説316
辻泰一郎水林彪 西欧における市民的公共性論とその批判の歴史的覚書――「公権力」概念の理解のために――318
田熊文雄栗城寿夫 ムールハルトの国民主権論320
河上倫逸村上淳一 倫理的自律としての私的自治322
梅田康夫河内祥輔氏の書評を読みて327
滋賀秀三唐制における官職の守・行をめぐって――律令研究会編『唐律疏議訳註篇一』に対する池田温氏の書評への回答。〔付〕「得替」の語について――331
 【会 報】
 学会記事334
 報告要旨335
 【雑報】
井ヶ田良治 研究会紹介「日本近代法制史研究会」347
 【追悼の辞】
中澤巷一 森鹿三先生を悼む350
 【昭和五五年度法制史文献目録】
 日本法制史文献目録352
 東洋法制史文献目録384
 ローマ法・西洋法制史文献目録397
欧文レジュメ巻末
 
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