法制史研究 64号 (2014年)
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 【論説】
児玉 圭司明治前期の監獄における規律の導入と展開  要旨1
粟辻  悠ローマ帝政後期の弁護人における「年功」の意義   要旨59
木下 憲治ハルミスカラとカロリング時代の俗人エリート   要旨97
【学界動向】
高谷 知佳日本中世都市史と法  要旨143
萩原 守  額定 其労モンゴル法制史研究動向  要旨171
守矢 健一リュケァトのサヴィニ研究について  要旨213
松本 尚子ナチス法研究の新動向――「経済法」研究および司法史研究の展開を中心に  要旨239
 【書評】
武井 紀子十川陽一  日本古代の国家と造営事業263
梅田 康夫三谷芳幸  律令国家と土地支配268
山口 道弘髙橋昌明  平家と六波羅幕府273
神野  潔亀田俊和  室町幕府管領施行システムの研究278
佐藤 雄基村石正行  中世の契約社会と文書283
河野 恵一神田千里  戦国時代の自力と秩序289
坂本 忠久大平祐一  近世日本の訴訟と法294
安竹 貴彦高塩 博  近世刑罰制度論考――社会復帰をめざす自由刑299
谷口 眞子吉田正志  仙台藩の罪と罰305
中尾 敏充岡田昭夫  明治期における法令伝達の研究310
小口 雅史大高広和  大宝律令の制定と「蕃」「夷」315
服部 一隆坂上康俊  均田制・班田収授制の比較研究と天聖令317
大隅 清陽志村佳名子 日本古代の朝参制度と政務形態319
西村 安博黒田弘子・鈴木哲雄・峰岸純夫・遠藤基郎・清水克行 座談会 日本史の論点・争点 御成敗式目四二条論323
松園潤一郎西村安博  日本中世における裁判手続に関する理解をめぐって――その理解の現状と課題(一)(二・完) 326
     同     日本中世における裁判手続の理解に関する補考326
畠山  亮高谷知佳  奈良徳政令の意思決定332
新田 一郎松園潤一朗 室町幕府の知行保護法制――押領停止命令を中心に334
大平 祐一桑原朝子  近松門左衛門『大経師昔暦』をめぐって(一)(二・完)――貞享改暦前後の日本の社会構造336
小島 信泰杉森玲子  近世高野山の山内と珠数屋仲間339
山口 亮介新井 勉  近代日本における大逆罪・内乱罪の創定343
     同     明治前期の叛逆について――大逆罪・内乱罪研究の前提として
岩谷 十郎三阪佳弘  明治末・大正期京滋地域における弁護士と非弁護士――続・近代日本の地域社会と弁護士」347
     同     明治前期民事判決原本にあらわれた代人――一八七七-九〇年の京滋阪地域の代人の事例
居石 正和村上一博  明治二五年における富山県砺波郡の衆議院議員選挙関係訴訟(上)(下)350
矢野 達雄小野博司  植民地台湾における行政救済制度の成立――訴願法施行の経緯を中心に354
     同     植民地朝鮮と行政救済制度
牧田  勲山中永之佑 「韓国併合」と皇族・華族制度の変容――「一九一〇年体制論」の意義357
森田 成満石岡浩・川村康・七野敏光・中村正人 史料からみる中国法史361
下倉  渉鶴間和幸  秦帝国の形成と地域365
久保田和男小林隆道  宋代中国の統治と文書371
渡邉 英幸柿沼陽平  戦国趙武霊王の諸改革375
渡邉 英幸下田 誠  青銅兵器銘文からみた戦国趙惠文王期の機構的改革をめぐって377
高村 武幸鷹取祐司  漢代の居延・肩水地域における文書伝送379
佐立 治人佐藤達郎  後漢末の弓矢乱射事件と応劭の刑罰議論381
水間 大輔冨谷 至  漢律から唐律へ――裁判規範と行為規範382
岡野  誠川村 康  中国律令法の変容384
赤城 美恵子木田知生  中国近世の官箴書について――史料学の視点から386
鈴木 秀光中村正人  清代初期における過失殺事例の紹介と若干の検討388
高見澤 磨寺田浩明  裁判制度における「基礎付け」と「事例参照」――伝統中国法を手掛かりとして390
西  英昭久保茉莉子 南京国民政府時期の上海における刑事裁判――ある殺人事件を中心に393
西田 真之矢野秀武  近代における政教関係の開発途上国モデル――タイの政教関係に見る国家介入と公定化を事例に396
宮坂  渉吉原達也・西山敏夫・松嶋隆弘編 リーガル・マキシム――現代に生きる法の名言・格言398
直江 眞一有光秀行  中世ブリテン諸島史研究――ネイション意識の諸相402
阪上眞千子藤崎 衛  中世教皇庁の成立と展開406
市原 靖久将基面貴巳 ヨーロッパ政治思想の誕生411
田口 正樹唐澤晃一  中世後期のセルビアとボスニアにおける君主と社会――王冠と政治集会416
皆川  卓野々瀬浩司 宗教改革と農奴制――スイスと西南ドイツの人格的支配421
小室 輝久戒能通弘  近代英米法思想の展開――ホッブズ=クック論争からリアリズム法学まで426
戒能 通弘小畑俊太郎 ベンサムとイングランド国制――国家・教会・世論431
高橋 直人黒須純一郎  チェーザレ・ベッカリーア研究――『犯罪と刑罰』・『公共経済学』と啓蒙の実践436
森  良次小原豊志・三瓶弘喜編 西洋近代における分権的統合 その歴史的課題――比較地域統合史研究に向けて441
小宮山直子工藤庸子  近代ヨーロッパ宗教文化論――姦通小説・ナポレオン法典・政教分離445
田中 拓道小田中直樹 一九世紀フランス社会政治史450
松本 英実工藤晶人  地中海帝国の片影――フランス領アルジュリアの一九世紀455
遠藤 泰弘飯田芳弘  想像のドイツ帝国――統一の時代における国民形成と連邦国家建設460
葛西 康徳古山夕城  アルカイック期クレタにおける法碑文のコスモロジー――形式・形態分析と現象論465
長谷川岳男岸本廣大  「エトノス」に基づくアカイア連邦の公職制度と統合政策――古代ギリシアの共同体を捉える新たな視角469
五十君麻里子佐々木 健 古代ローマ特示命令行政序説471
佐々木 健砂田 徹  スッラの退役兵植民とエトルリアの騒擾――ファエスラエの事例を中心に473
加納  修津田拓郎  カロリング期フランク王国における「カピトゥラリア」と宮廷アーカイヴ475
      同     シャルルマーニュ・ルイ敬虔帝期のいわゆる「カピトゥラリア」についての一考察
      Takuro TSUDA, Was hat Ansegis gesammelt? Uber die zeitgenossische Wahrnehmung der Kapitularien in der Karolingerzeit
杉崎秦一郎大貫俊夫  中世盛期におけるシトー会修道院の保護形態478
桑野  聡 櫻井利夫  一三世紀ヴェルフェン家の城塞支配権とアムト制480
図師 宣忠齋藤絅子  中世エノー伯領における共同体の「自由」と制定法483
      同     中世後期エノー伯領の都市の自由――商業流通と領主権力
田口 正樹若曽根健治 森林犯罪告発人制度管見――領邦国家と農村共同体(一)~(三・完)486
小川 浩三齋藤哲志  フランス法における返還請求の諸法理――原状回復と不当利得(一)~(一〇・完)490
大川 四郎宇羽野明子 一六世紀フランスの政治的寛容にみられる「シヴィリテの伝統(一)・(二・完)495
周   圓西本健太郎 海洋管轄権の歴史的展開(一)~(六・完)499
伊藤 宏二山本文彦  一六四八年ヴェストファーレン条約に関する一試論――オスナブリュック条約の解釈とその歴史的意義をめぐって298
黒田 忠史鈴木康文  法典と判例――バイエルンとプロイセンを素材に(一)(二・完)507
福田 真希波多野 敏 フランス革命における「憲法」とその正当性(一)(二・完)510
吉村 朋代野田龍一 遺言による財団設立の一論点――シュテーデル美術館事件と『学説彙纂』D.28.5.62pr.(一)(二・完)309
平田 公夫木村周市朗 一九世紀ドイツの自然法論と「社会」の発見518
水野 浩二上田理恵子 一九世紀後半オーストリア民事訴訟における口頭審理と法曹たち521
三成 賢次藤川直樹  ドイツ立憲君主政における王統と国家――ヘルマン・レームの公法学524
藤野奈津子林 智良  W. E. Grigsbyの学識と教育活動――日本最初の「ローマ法」講義担当者をめぐって527
     森  光  民法典論争以前におけるローマ法の継受
 【会報】
学会記事531
報告要旨534
訃 報541
 【平成二五年度法制史文献目録】
日本法制史文献目録1
東洋法制史文献目録19
ローマ法・西洋法制史文献目録41
 【欧文レジュメ】
 
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