法制史研究 57号 (2007年)
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 【論説】
佐野 誠マックス・ヴェーバーの講演「国家社会学の諸問題」(一九一七年)をめぐって――国家社会学と正当的支配の四類型  要旨1
 【叢説】
山田 徹室町幕府所務沙汰とその変質  要旨41
小倉 宗近世中後期幕府の上方支配――『御仕置例類集』の検討を中心に  要旨85
飛田清隆明治国家体制における行政訴訟制度の成立過程に関する体系的考察  要旨123
正本 忍近世フランスにおける地方警察の創設――オート=ノルマンディー地方のマレショーセ(一七二〇〜一七二二年)  要旨161
 【学界動向】
松原健太郎「宗族」研究と中国法制史学――近五十年来の動向  要旨189
 【書評】
黒田忠史三成美保編 ジェンダーの比較法史学――近代法秩序の再検討213
小川浩三広中俊雄 新版民法綱要第一巻総論217
榎村寛之水林彪 天皇制史論220
高瀬奈津子大津透 日唐律令制の財政構造234
丸山裕美子天一閣博物館 天一閣蔵明鈔本天聖令校證附唐令復原研究(上・下)241
所  功桑原朝子 平安朝の漢詩と「法」―文人貴族の貴族制構想の成立と挫折245
村山弘太郎河内将芳 中世京都の都市と宗教247
神野 潔山陰加春夫 中世寺院と「悪党」253
高谷知佳桑山浩然 室町幕府の政治と経済256
古城正佳根崎光男 生類憐みの世界263
安西敏三西村稔 福澤諭吉国家理性と文明の道徳267
林真貴子早川紀代 近代天皇制と国民国家――両性関係を軸として273
新田一郎吉田賢司 室町幕府の軍事親裁制度――義政期を中心に279
松永和浩池亨 中世後期の王権をめぐって281
大平祐一安高啓明 近世における先例慣習法下の量刑相場―『犯科帳』の分析を中心に286
藤田 正藤原明久 明治一三年公布『刑法』(旧刑法)の二重抵当罪規定の成立と抵当権の公証287
藤原明久中網栄美子 ポルトガル領事裁判権の回収について――明治二七年条約改正以前の事案289
石岡 浩籾山明 中国古代訴訟制度の研究291
工藤元男冨谷至編 江陵張家山二四七號墓出土漢律令の研究(譯注篇・論考篇)297
葭森健介中村圭爾 六朝江南地域史研究305
關尾史郎三崎良章 五胡十六國の基礎的研究314
江川式部金子修一 中国古代皇帝祭祀の研究318
三崎良章堀敏一 東アジア世界の形成――中国と周辺国家325
近藤一成清木場東 北宋の商業活動330
戸田裕司高橋芳郎 訳注「名公書判清明集」戸婚門――南宋代の民事的紛争と判決335
川村 康梅原郁 宋代司法制度研究338
青木 敦大島立子編 宋―清代の法と地域社会343
二木博史萩原守 清代モンゴルの裁判と裁判文書351
水間大輔宮宅潔 有期労役刑体系の形成――「二年律令」に見える漢初の労役刑を手がかりにして/同 「二年律令」研究の射程――新出法制史料と前漢文帝期研究の現状356
陶安あんど籾山明 王杖木簡再考360
岡野 誠辻正博 魏晋南北朝時代の聴訟と録囚362
赤城美恵子中村正人 清律誤殺再考――刑罰軽減事由としての観点から366
西 英昭田邉章秀 「大清刑律」から「暫行新刑律」へ――中国における近代的刑法の制定過程について368
萩原守チョクト モンゴル帝国期におけるジャルリグについて――モンゴル秘史に見えるジャルリグとジャサグの関係を中心に370
原田俊彦砂田徹 共和政ローマとトリブス制――拡大する市民団の編成372
江川 温渡辺節夫 フランスの中世社会――王と貴族たちの軌跡378
高橋清徳小山啓子 フランス・ルネサンス王政と都市社会――リヨンを中心として382
高橋直人藤本幸二 ドイツ刑事法の啓蒙主義的改革とPoena Extraordinaria387
中井義明古山正人 ぺリオイコイ研究の現状/同 スパルタ北部地域の動向と国制上の地位――Aigytis, Maleatis, Belbinatis, Skiritis, Karyatis, Skotitasをめぐって392
吉原達也芹澤悟 Alf. D. 19, 2, 31における「所有権移転」と事例提示について/同 用益権に関するユリアヌスの法的判断396
林 信夫大清水裕 ディオクレティアヌス、コンスタンティヌス帝治世における都市・総督関係――北アフリカにおける都市監督官curatorreipublicaeの活動をめぐって399
吉村朋代林信夫 「テオドシウス法典Codex Theodosianus」第三巻第一六章第二法文について――嫁資の機能と離婚原因の存否/同 ローマ社会における嫁資制度の変遷過程――勅法をてがかりに/同 「勅法彙纂」にみる贈与の機能変化403
朝治啓三小室輝久 治安判事による紛争解決と地域統治407
平田公夫石部雅亮 啓蒙期自然法学から歴史法学へ――一八世紀ドイツの法学教育の改革との関連において410
潮見佳男野田龍一 一九世紀初頭ドイツにおける理論と実務――シュテーデル美術館事件をめぐって414
赤松秀岳児王寛 サヴィニーと「法律解釈の一義的明晰性ルール」・断章T/同 サヴィニーの類推論について・断章U419
小柳春一郎高橋清徳 関係の無償性と対象の無償性422
 【会報】
学会記事427
報告要旨430
訃 報438
 【追悼の辞】
田口正樹和田卓朗先生を悼む439
 【平成十八年度法制史文献目録】
日本法制史文献目録1
東洋法制史文献目録14
ローマ法・西洋法制史文献目録41
 【欧文レジュメ】
 
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