法制史研究 37号 (1987年)
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 【論 説】
籾山明春秋訴訟論1
滋賀秀三清代州県衙門における訴訟をめぐる若干の所見――淡新档案を史料として――37
 【叢 説】
渡辺節夫十一・十二世紀フランス王権と司教座権力63
 【学界動向】
橋場弦古典期アテナイのエイサンゲリア(弾劾裁判)をめぐる諸問題103
 【書 評】
加藤謙吉平野邦雄 大化前代政治過程の研究(日本史学研究叢書)127
長山泰孝早川庄八 日本古代官僚制の研究136
下向井龍彦笹山晴生 日本古代衛府制度の研究144
宮本救平田耿二 日本古代籍帳制度論153
佐藤宗諄橋本義彦 平安貴族160
植田信広丹生谷哲一 検非違使――中世のけがれと権力――162
水戸部正男早川庄八 中世に生きる律令――言葉と事件をめぐって――167
牧英正網野善彦 異形の王権173
林由紀子近世女性史研究会編 論集近世女性史179
石尾芳久後藤陽一・小林茂編 近世中国被差別部落史研究・田中喜男編 加賀藩被差別部落史研究185
荒井貢次郎松崎武俊著作集編集委員会編 部落解放史発掘(松崎武俊著作集・上巻)191
山中永之佑早稲田大学大学史編集所編 小野梓の研究195
大饗亮義江彰夫 摂関院政期朝廷の刑罰裁定体系199
岡邦信古澤直人 鎌倉幕府法ノート、その分類と特質――『中世法制史料集第一巻』の分析を通じて――・同 鎌倉幕府裁許状にみえる一族内相論について201
伊藤一義岡邦信 鎌倉幕府後期に於ける訴訟制度の一考察――引付廃止と「重事直聴断」をめぐって――205
吉井蒼生夫菊山正明 明治初年の司法改革――司法省創設前史――208
利谷信義藤原明久 明治初年における東京府裁判法の展開――民事裁判をめぐって――210
居石正和熊谷開作 ワッパ騒動の民事訴訟212
山田勝芳渡辺信一郎 中国古代社会論214
滋賀秀三梅原郁訳注 名公書判清明集220
中嶋敏梅原郁 宋代官僚制度研究226
谷口規矩雄岩見宏 明代徭役制度の研究230
二木博史島田正郎 明末清初モンゴル法の研究238
本田実信佐藤次高 中世イスラム国家とアラブ社会――イクター制の研究――242
木田知生高橋芳郎 宋代の士人身分について250
古林森廣熊本崇 四川m15283茶法――王安石「市易法」理解のために――253
和田正広奥山憲夫 明代巡撫制度の変遷255
鶴見尚弘森正夫 明初の籍没田について――江南官田形成過程の一側面――257
寺田隆信小野和子 山西商人と張居正――隆慶和議を中心に――259
高橋孝助夫馬進 清代前期の育嬰事業261
白須浄真荒川正晴 麹氏高昌国における郡県制の性格をめぐって――主としてトゥルファン出土資料による――263
山内弘一宮嶋博史 朝鮮社会と儒教――朝鮮儒教思想史の一解釈――266
井上和枝西川孝雄 李朝中期晉州牧内の身分別居住地域と姓氏に関する一考察――土姓と寓居姓氏との身分別割合――268
吉野誠田中慎一 朝鮮の小作慣行と植民地米に関する一考察271
奥平龍二石澤良昭 カンボジア・アンコール時代の罪と罰――碑文史料に見えた罪と罰――272
太田秀通村川堅太郎 村川堅太郎古代史論集一、二、三巻275
三好洋子田中正義 イングランド中世都市の展開287
小川浩三大沼保昭編 戦争と平和の法――フーゴー・グロティウスにおける戦争、平和、正義――293
平野敏彦広渡清吾 法律からの自由と逃避――ヴァイマル共和制下の私法学――300
古山正人伊藤正 ソロンの詩篇におけるπολυδενρεοsの意味・同 ソロン、土地、収公――ソロンの誌篇の分析を中心として――・同 ラトリエス、テーテス、ヘクテーモロイ309
向山宏清宮敏 クレイステネスの部族改革(上)(下)314
清宮敏前澤伸行 ドラコンの殺人の法とアテナイ市民団316
前澤伸行桜井万里子 (研究ノート)古代ギリシアのアテナイにおける姦通法318
毛利晶栗田伸子 ユグルタ戦争前夜におけるヌミディア社会の陣営配置320
木庭顕林信夫 都市に対する「片約 pollicitatio 」の法的保護・同 帝政前期における iactus missilium の法的保護322
芹澤悟谷口貴都 物権契約の歴史的展開(一)−(六)325
西村隆誉志西村重雄 古典期ローマ法における盗不当利得訴権について―― Ulp.D.13,1,8 「盗人は常に遅滞をなすものと見られる」――327
山田欣吾森義信 西欧中世における軍事制度――カロリンガ期の修道院と軍隊――330
渡辺節夫岡崎敦 パリ司教座教会の文書局(九−一二世紀)332
山下和夫吉武憲司 スティーヴン治世期王位継承の内乱における教会と国家――一一三九年の司教逮捕事件とその結果――(上)(下)334
若曽根健治服部良久 中世上オーストリアにおけるラントとへルシャフト――領域支配の初期身分制的構造――336
直江真一石川武 ザクセンシュピーゲルにおけるゲヴェーレ339
相澤隆桜井利夫 中世都市コーブレンツにおける都市ゲマインデと都市君主権――十三世紀末より十四世紀中葉に至るまで――(一)、(二)341
和田卓朗千葉徳夫 一六世紀ヴェッティン・エルネスト家の領邦一般直接税――一五四二年の租税を中心に――・同 近世初頭ヴェッティン・エルネスト家領邦議会における等族の請願345
二宮宏之志垣嘉夫 マレショウセからの裁判移送――領主裁判権研究によせて――・同 女と男の情景――裁判史料抄の瞥見から――348
志垣嘉夫石井三記 カラス事件の法的側面――十八世紀フランスの誤審事件――(一)、(二)・同 啓蒙期の刑法改革思潮――ヴォルテールの刑法改革思想を中心にして――(一)、(二)・同 ラ・バール事件の法的考察――十八世紀フランスの不敬神事件――351
田熊文雄北住炯一 プロイセン都市行政構造の歴史的展開355
海老原明夫 ゲルバーの法理論――倫理的秩序・法・法律――栗城壽夫
服藤弘司切金制成立時期について――吉田正志氏の御教示に接して――359
小山貞夫東出功氏の書評に接して367
村上淳一河上倫逸氏の書評に寄せて370
千葉徳夫小野善彦氏の批判について372
 【会 報】
 学会記事375
 報告要旨377
 訃 報388
 【雑 報】
 「旧長野地方裁判所松本支部庁舎重要文化財指定に関するお願い」について388
 いわゆる壬申戸籍の保存に関する「要望書」について389
 【追悼の辞】
上山安敏 風間鶴壽先生を悼む391
秀村選三 追悼原口虎雄先生392
瀧川政次郎 坂本太郎君の卒去を悼む395
 【昭和六一年度法制史文献目録】
 日本法制史文献目録1
 東洋法制史文献目録24
 ローマ法・西洋法制史文献目録39
 【欧文レジュメ】
 
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