法制史研究 17号 (1967年)
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 【論 説】
石井良助鎌倉幕府成立期の二つの問題――文治地頭職と幕府裁判権――1
見城幸雄江戸幕府の年貢収納方針について33
林由紀子服忌書の成立と系統――江戸時代法源史の一斑――75
 【叢 説】
日野開三郎唐代租庸調制度下の侍丁に就いて130
林紀昭新羅律令に関する二、三の問題147
一柳俊夫共和国末期および帝国初期のローマの奴隷制について――最近のソビエト古代史学の諸研究(続き)――169
 【著書論文紹介】
大饗亮安田元久 初期封建制の研究191
荒井貢次郎石井良助 江戸の離婚――三行り半と縁切寺――195
高柳真三石尾芳久 海南政典・海南律例の研究199
前田正治高柳真三 日本法制史(二)201
杉山晴康増田福太郎 日本古代の法思想の特徴205
石尾芳久杉山晴康 刑罰の始源としての復讐について・同 わが古代における刑事責任の分化に関する研究206
虎尾俊哉井上光貞 固有法と律令制――太政官制の成立――208
鍋田一野村忠夫 天武・持統朝の官人法・同 官人的把笏についての覚書210
牧英正石尾芳久 戸婚律放家人為良還圧条論考213
上横手雅敬大饗亮 鎌倉幕府の成立と御家人制215
林董一城島正祥 佐賀藩における近世風の代官の成立する過程について・塚本学 形成期から見た旗本領の性格216
大竹秀夫見城幸雄 頼納禁制の創始年次について――寛永二十年創始説への疑問――219
山中永之佑鎌田浩 幕藩体制における家支配の原理――試論――220
鈴木豊高島平蔵 日本の近代化におよぼした外国法の影響――土地所有および利用関係を中心として――222
中村吉三郎利谷信義 日本資本主義と法学エリート――明治期の法学教育と官僚養成――224
蝦名庸一手塚豊 明治二十年・罪石事件の一考察225
神谷力井ヶ田良治 民法典論争の法思想的構造226
米田賢次郎宮崎市定 東洋的古代227
中村茂夫大庭脩 制詔御史長沙王忠其定著令について――漢代律令研究之一――229
菊池英夫古賀登 北魏の俸禄制施行について・同 敦煌戸籍の一男十女について231
古賀登池田温 唐朝氏族志の一考察――いわゆる敦煌名族志残巻をめぐって――234
池田温日野開三郎 唐代庸調の布絹課徴額と匹端制235
池田温日野開三郎 唐代商税考237
島田正郎 清末における刑律草案の編纂について――岡田朝太郎博士の業績をしのんで―― 八重津洋平238
古林祐二稲田晃 法の行為規範は在るものか作られるものか239
柴田光蔵小菅芳太郎 ルブリア法――名誉法の一問題点――・同 神官の解答活動(市民法の法源)241
佐藤篤士柴田光蔵 ローマ元首政時代における民事裁判の構造・同 へレンニウス弁論書 Rhetarica ad Herennium 素描――ローマ共和政末期における法廷弁論について――243
勝田有恒佐藤篤士 日本におけるローマ法学の役割――日本におけるローマ法研究の歩みにたいする一つの反省――246
林毅伊藤栄 十二−十六世紀におけるドイツのツンフト制度について――ケルンを中心に――・同 ヨーロッパ中世都市の起源について247
 【会 報】
 学会記事251
 報告要旨(第一七回総会)共通課題 幕藩期の租税制度――本途物成決定の手続とその徴収機構―― 幕府領について 見城幸雄 幕藩期の租税制度――岡山藩の場合―― 谷口澄夫 加賀藩物成制度 服藤弘司 唐の地税と青苗・地頭銭と夏税・秋税の関係について 古賀登 海南政典・海南律例に関する一考察 石尾芳久
(第一五回研究大会)明治初年の裁判官 手塚豊 ヨーロッパ法史における法律家――法の形成・発展の上に果たした役割――(共通課題報告要旨) ラーバント 栗城壽夫
(第一〇一回近畿部会)受業について 中澤巷一
(第一〇三回近畿部会)大化薄葬令の一考察 林紀昭 明治官僚制の形成 山中永之佑
(第一〇四回近畿部会)ローマにおける刑事裁判手続について 柴田光蔵
(第一〇六回近畿部会)近江令の官制について 石尾芳久
 
 【追悼の辞】
荒井貢次郎 法学博士・角田幸吉教授を憶う260
隈崎渡 矢田一男博士の逝去を悼む264
周藤吉之 仁井田陞博士を偲びて266
内田智雄 守屋教授を悼む269
 【昭和四十一年度法制史文献目録】
 日本法制史273
 東洋法制史286
 ローマ法・西洋法制史294
 
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